
全体売上高の推移と縮小の背景
2,096百万円から1,769百万円へ。大分トリニータの2021年度から2025年度にかけての売上高推移は、J1からJ2への移行に伴う変化を示している。降格初年度の2022年度は1,827百万円へ減少し、マイナス12.8%の落ち込みを記録した。直近の2025年度は1,769百万円となり、2021年度と比較すると総額で327百万円の減少が確認できる。

基盤を保つスポンサー収入
収入の内訳を比較すると、項目ごとに異なる堅調な推移が確認できる。スポンサー収入は2021年度の758百万円から、2022年度に674百万円へ一度落ち込んだ。しかし2024年度には784百万円まで数値を伸ばし、J1時代の水準を明確に上回る結果を残した。2025年度は736百万円となったものの、依然として安定した基盤を維持している。
回復傾向を示す入場料収入
入場料収入の推移にも、底堅い動きが表れている。降格初年度の2022年度は319百万円まで減少したが、2024年度には361百万円まで回復させた。直近の2025年度は346百万円となり、2021年度の354百万円に近い水準で推移している。両項目においては、カテゴリー降格後もクラブを支える一定の収益規模を保っている状態だ。
「その他収入」の減少と構造の逆転
全体の売上高を引き下げている最大の要因は、Jリーグ配分金や物販収入を含む「その他」の項目にある。2021年度には984百万円を計上し、総売上高の46.9%という全体の半分近くを占めていた。しかし、2023年度は789百万円、2024年度は674百万円と一貫して数字を落としている。2025年度は687百万円とわずかに増加したものの、2021年度との差額はマイナス297百万円に達する。
収益構造の変化と今後の焦点
各収入項目の増減により、クラブの収益構造は5年間で大きく変化した。2025年度の構成比を見ると、スポンサー収入が41.6%を占めて全体構成のトップに立っている。一方で「その他」の割合は38.8%に留まっており、両者の比率が明確に逆転する結果となった。配分金に依存しない構造へと移行する中で、全体の売上規模をどう再拡大していくかが今後の財務上の焦点となる。
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